2018 セミナー開催報告. Day1-5

9/21(金) Day5 
9/20(木) Day4 ワークショップ

​9:50-11:05 講義

​「新規ビジネスの推進とリスクマネジメント」

 丸山満彦 氏

 デロイトトーマツリスクサービス株式会社 代表取締役社長

​リスクマネジメントの国際規格であるISO31000、JIS Q 31000:2009が説明されました。ビジネスにおいては、リスクをどこまで取るかを合意できていないと議論がかみ合わないこと、リスクとは不確実性であること、統制、制御、コントロールという三つの言葉の使い分けも紹介されました。

キーワードとして、リスクマネジメント、リスクアセスメント手法、リスクコミュニケーション、リスクキャパシティ、Up or Loss型、0 or Loss型、等が挙げられます。

11:15-12:30、13:30~14:45 講義

「IoT向けセキュリティ&プライバシ対策の実践」

   竹森敬祐 氏​

   株式会社KDDI総合研究所 スマートセキュリティグループ マネージャー

​IoT事業者=個人データ取扱事業者になるため、企画の早期段階でセキュリティやプライバシーを考える重要性が語られました。評価マップを書いてリスクを考え、例えばリスク分析手順シートを活用することで事故が起きた際に備える例も紹介されました。

キーワードとして、異業種コラボ、セキュリティ、プライバシー、脆弱性、正規別と認証、ISO27000、GDPR等が挙げられます。

15:00 - 16:15 参加チーム向けオリエンテーション

   渡辺博之 氏

   一般社団法人 組込みシステム技術協会(JASA)理事、ET事業本部長

 株式会社エクスモーション 代表取締役

最終コマには、参加チームを対象としたオリエンテーションが実施され、今後のスケジュール、相談会、提出資料、審査に関して説明がありました。

​10:00-17:00 

​「イノベーティブ思考ワークショップ」

 広瀬毅 氏

 慶応義塾大学大学院 システムデザイン・マネジメント研究科 特任助教

今、世界に残っている問題は、問題同士がつながっていて、システムとして考えなければ解決できないというお話から始まりました。デザイン思考は個々のアプローチ手法ではなく、問題解決にアプローチする姿勢=マインドセットであり、四つから成る。

新しいことは発散と収束のコンビネーションで出来ているとのお話があり、今回のワークショップでは、発散と収束の様々なワークに取り組みながら、アイディアの出し方、広げ方を実践で獲得していく一日となりました。

9/6(木) Day3 

​9:50-11:05 講義

​「IoT時代のモデリング」

 渡辺博之 氏

 一般社団法人 組込みシステム技術協会(JASA)理事、ET事業本部長

 株式会社エクスモーション 代表取締役

IoT時代はどういうモデリングが求められているかに始まり、IoT時代のビジネスにはテクノロジーの活用が不可欠で、既存ビジネスにテクノロジーが掛けあわされて指数関数的に広がるケースが出ているとお話されました。

また、ビジネスモデルをどのように考えていくかの手順や、イノベーションを生み出すためのいくつかの手法が解説されました。

キーワードとして、CPS(サイバー・フィジカル・システム)、合意形成、説明責任モデル、価値提案キャンバス、IoTキャンバス等が挙げられます。

11:15-12:30 講義

「イノベーションを起こす新時代の事業経営とは?」

   有馬仁志 氏​

   有馬マネジメントデザイン株式会社 代表取締役社長

​ビジネスを作り出し、新しい市場やトレンドを盛り上げていくにあたって、経営者の考え方を理解することは重要であるとのお話から、マーケットに対してどうするか、ビジネスに役立つかを判断できる情報を技術者から出していくことが必要であるとのことでした。

キーワードとして、モデルベース、共創、学び合い、デジタルトランスフォーメーション、デジタルプロデューサー、IoTビジネスキャンバス等が挙げられます。

13:30 - 14:45 講義

「IoTエコシステムについて」

   立本博文 氏

   筑波大学大学院 ビジネス科学研究科 教授

エコシステムという語の始まり(生態学からの輸入)や、企業間の複雑な関係性において非常に影響度の高いプラットフォーム企業はネットワーク効果を利用していること、IoTエコシステムとはデータで繋がっている産業構造といった説明がありました。世界は逆算で動いていて、技術があるから作るではなく、未来から逆算して生み出すという印象的な言葉が語られました。

キーワードは、IoTエコシステム、プラットフォーム企業、直接財、補完財、ビジネスエコシステム、予測モデル等が挙げられます。

15:00 - 16:15 講義

「技術開発における国際標準化動向と認証の役割」

   前田直樹 氏

   DNV GL ビジネス・アシュアランス・ ジャパン株式会社 代表取締役社長

冒頭に示されたスマートフォン普及グラフから、スマホの変遷は、作るところを重視し、その他を軽視してきた日本企業が追い込まれている象徴ではないかというお話がありました。ビジネスモデルの中の知財や標準化の役割を解説された講義となりました。標準化をうまく活用することで成果物を示す拠り所を得られるので、設計の最前線に居る技術者自身が標準化への意識を変えることが大事というメッセージがありました。

キーワードは、標準化、国際標準、知財戦略、コンソーシアム標準、デファクト標準、認証機関等が挙げられます。

8/21(火) Day2 

​9:50-11:05 講義

​「HCDアプローチがもたらすIoTビジネスへのインパクト」

 篠原稔和 氏

 ソシオメディア株式会社 代表取締役。

 NPO法人 人間中心設計推進機構(HCD-Net)理事長。

始まりは、新生児死亡率の高い地域に対する保育器を通した支援について、デザインやエクスペリエンス、社会通念など様々な点から考える時間となりました。問題や課題に対して机上で考えたものは必ずしも順調に進まず、それが実際にある現地での気づきは大きいという実例から、本当の問題は何かを発見することの大切さが語られました。

キーワードとして、ヒューマンセンタードデザイン、製品開発としてのエクスペリエンス、デジタルトランスフォーメーション等が挙げられます。

11:15-12:30 講義

「IoT時代のアーキテクチャ設計・評価」

   鷲崎弘宜 氏​

   早稲田大学 グローバルソフトウェアエンジニアリング研究所所長。教授。

​アーキテクチャとは何かやその普遍的な価値について、アーキテクチャドライバ、アーキテクチャスタイル(パターン)といった語を説明しながら、講義が進められました。

13:30 - 14:45 講義

「デジタルビジネスの潮流とアジャイル開発」

   平鍋健児 氏

   株式会社永和システムマネジメント 代表取締役社長。

 株式会社チェンジビジョン 代表取締役CTO。

アジャイル開発とは何か?スクラムとは何か?を中心とした講義で、アンブレラワードとしてのアジャイルが具体的なアクティビティを例示しながら紹介されました。イノベーションの中でどうやってソフトウェアを作り出すか、知見をどうやって集めてくるかといったお話もありました。

キーワードは、アジャイル開発、スクラム、イノベーション、半製品、デジタルとアナログ、日本のオリジナリティなどが挙げられます。

15:00 - 16:15 講義

「価値と開発コストを勘案した高度なリリース戦略」

   森崎修司 氏

   名古屋大学大学院 情報学研究科 准教授

価値が大きいとは使った人の満足度が高いことであり、価値とコストの見積り方法や優先順位付けについて手法を含めてお話されました。

また、世代によりスマートフォンのアップデートに対する印象が大きく異なること、アップデートを受け入れる社会になりつつあるとの解説もありました。

キーワードは、ネットワーク効果、MMF(Minimun Marketable Feature)、継続的開発、ステージド・ロールアウト、リリース戦略などが挙げられます。

8/2(木) Day1 

8/2(木)には、IoTイノベーションチャレンジのセミナー初日が開催されました。

開始にあたって、主催である一般社団法人 組込みシステム技術協会の渡辺博之 理事より​挨拶がありました。

​9:50-11:05 講義

​「戦略的ビジネスモデリングの理論と実際」

 和泉憲明 氏

 経済産業省・商務情報政策局・情報産業課 企画官

テクノロジーは万能ではなく、やりたいことに合ったテクノロジーを採用することが重要であり、ITの導入ではなく解決したいボトルネックがどこなのかを突き止めることが第一とのお話でした。

​ビジネスモデリングでは社会全体を考え、モノを作るのではなくそれに付随する社会課題を解決するという考え方、捉え方をするとの言葉もありました。

キーワードとして、バックキャスティング、試行錯誤と仮説検証の異なり、敷衍、サービサイジング等が挙げられます。

11:15-12:30 講義

「IoTがもたらすビジネスと市場の構造変革」

   中川郁夫 氏​

   株式会社インテック プリンシパル

 

スマートフォンがたった10年で世界を席巻したのはなぜ?という問いから、様々な視点や考え方が明らかになりました。昔ながらのヒト、モノ、カネによる経営スタイルから、これらに依存しないビジネス構造へと移りつつある世の中について海外企業を例にした紹介がありました。

イノベーションを捉える際は、世の中はどう変わるのか、どう変えていくのか、自分視点ではなく、俯瞰視点で考えることがポイントだそうです。

​キーワードとして、俯瞰視点、事業境界の変革、つながりの時代、社会構造の変革などが挙げられます。

 

13:30 - 16:30 ワークショップ

「IoT時代のビジネスモデルを構築する」

   小西一有 氏

   特定非営利活動法人CeFIL デジタルビジネス・イノベーションセンター 首席研究員

イノベーションの成否は、抽出・発見する課題で決まるとの力強い言葉で始まりまり、IoTの定義から「繋がる」の意味を考え、全ての目標が相互に関連し合うSDGsの解説へと進みました。

世の中を俯瞰し、自らが所属する企業(団体)が社会に対してどのようなインパクトを与えているのかを広く考え、ビジネスに取り組む時代に変わっていることが語られました。

キーワードは、サステナブルカンパニー、デジタルボルテックス、三つのバリュー、​マッチメーカー、プラットフォームビジネスと補完材などが挙げられます。

© 2018-2020  IoT Innovation Challenge 実行委員会

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